私は2020年からAppen(現CrowdGen)でサイト評価・広告評価・SNS評価を始めたのを皮切りに、今では(たまに)AIトレーナー的なことで稼いでいる。
大学の同級生で一番早くに出産した友だちの子どもたちが大学受験期なのだが、中には高校でいじめにあったことからいろいろなことになっている人もいる。母親としては、単位制でいろんな人と机を並べる大学にさっさと行ってほしいと思っても、本人は大学進学意欲もなくなって、という話を聞いた。そのお母さんにはこのブログに書いている程度のことは教えていたので、子どもが「お母さんの知り合いにそういう稼ぎ方をしている人がいるなら、」みたいなことになったらしい。
公務員一家から見れば、私は学歴や能力を無駄にしているように見えるのも確かだろう。だからその子にとって私が希望の星のように見えたのも理解できなくはないのだが。
地方上級のような、大卒ならFラン大学でも無条件に受験できるようなものもあるので。いくら人手不足といっても実際に採用してもらえるか、中の学閥の恩恵に預かれないような大学から入って、仕事ができるのかは別なのだが…(私にはできない)
そのお母さんにした話を書いておく。
端的に言えば、そもそもこのジャンルには将来性がない。その上、その子の状態では採用もされないだろう。
文系で高校中退では、そもそも雇ってもらえないのでは?
その子はもうすでに18歳になっているので、18歳以上という条件をクリアしている。しかし、このまま卒業せずに高校中退してしまうと、応募が難しいだろう。確かに学歴を証明するものを提出することは求められなかったが、高校中退でもできる人というのは、「いわゆる文系」の人向けの仕事ではない。下に学歴不問のものも書いたのだが、どうやらその子ができそうなことは一つしかない。
2022年頃だっただろうか。あの頃だったら、画像を見て「これはバイクです」「これは乗用車です」みたいな案件もあった。私はこういう単純作業が苦手なので、早々に離脱したが。こういう作業が今でもあるなら、その子でもできるだろう。残念ながら、そういう次元の仕事は2025年現在存在しない。今後現れることは……ほぼない。
Fluent以上の英語能力
2025年現在、欧米有名大学への留学歴のある、旧帝大(学部も大学院も同じ)出の私の学校歴でいろんな案内があるのだなと思う。
今現在、1から日本語環境で開発をしているところはどれだけあるのだろう。
今の所、日本企業の案件はないわけではなかったのだが、日本企業なのにやり取りは全て英語だった。
ネイティブスピードで英語を読めますか?
「ブラウザの翻訳を……」
残念ながら、ブラウザの翻訳機能をXするものがある。
まあ、スクショなりスマホのカメラからピッとやってパッとOCR機能からの翻訳という手はある。
時間切れになることの方が多いと思うが…
……そもそも、Confidentialって単語がわかりますか??
英語で書くのよ?
評価を書くところは英語だ。
「翻訳機能で…」
残念ながら、書く場所がコピペ不可になっているところは少なくない。
あなたの英語力で、左に翻訳してもらった英語を置いて、右に書いていける?本当に?
そもそも時間制限があるのだが
読む方は、OCRから日本語に翻訳、書く方は日本語を書いて英語に自動翻訳を使って、一字一字書き写すとする。かなり時間がかかると思うのだが。
考えてみてほしい。時給制の人を雇って、1時間かけて1つのタスクしかこなせない人と、1時間かけて5つのタスクをこなせない人がいて。クオリティーは変わらないとすれば、1つのタスクしかこなせない人は雇いたくないじゃない?少なくとも5つのタスクをこなせない人がフェアではないと思って辞められると困る。
この世界はそれなりに公平だ。
時給制なら時間制限があって、時間制限で自動シャットダウンにならなくても、慣れるまで雇ってくれることはないだろう。タスク制(1つのタスクあたり何ドル)なら時給にすると時給50円くらいになりかねない。
言いたいことは、大学にも入れないような英語力では多分時間切れになるよ、ということ。
留学歴は必要?
私の場合は、留学歴で下駄を履かせてもらってると思う。
しかし、ご一緒している人の中には、パスポートを取ったことすらないという人もいないわけではない。下手に留学して、書くところはお金を払って校正をかけていた(大学にそういう部署があった)ので、ブロークンな私よりも遥かに上だ。
なので、アイビーリーグの大学院で修士を取りましたという設定の政治家が、突然英語で答えてくれと言われても英語で答えることができないのは、わからなくはない。入学時は父親の名前や、日本の所属で下駄を履かせてもらって入っているし(アメリカの大学はそういうところです。私も交換留学だから下駄を履かせてもらって入り込んだ)。単位を取るのは全てレポート式のところなら、自動翻訳を使ったり、私費留学組などにお金を払って翻訳してもらったりして取ったのかもしれないし。プレゼンにしても「これは英語のテストではないので」と、かなり変な発音でもOKをもらえることもある。
留学歴は必要ではない。しかし、欧米の有名大学に留学歴のある人以上の英語力があれば、である。
話が少しずれるが。逆の人(英語ができるけど日本語が微妙)は、採用されやすい。
日本国籍で自称日本語ネイティブだけど英語の方が遥かに得意で、英語圏の大学を出て、みたいな人が日本語案件で上位の評価者に入り込むことがある。「日本語ネイティブですよ、このオーディター」と言われたんだが「学歴を見ろ。日本の大学を出ているとは思えない」と返したこともある。まーあ、変な評価をするのでこちらは突き上げる。それもあるのだろう。プロジェクトそのものはあるが、日本語ではぽしゃったのを何度も見た。
理系なら?博士課程レベルの知識があるの?
私が「いわゆる文系」だから、上記のことを言うのだが。
理系ならどうだろうか。
実は私は高校は理系クラスにいた。両親・きょうだい共に理系だ。文転して数学を武器に旧帝大に入ったと思ってくれて良い。
STEMジャンル(この言い方は最近だけど、自称理系なら説明なしでもわかるよね?)のタスクも、高校レベルだったらできなくはないかな?と思ってのぞいたことがある。
無理だった。
そこでは、アプライするために、博士課程レベルの知識を、英語で口頭で話すことが求められたのだ。それはできない。
文系なら「日本」「日本語」なので。AIに手を入れることができるのだが、理系は…そうだね…日本特有の理系学問ってあります?ないね。日本社会の何か(歴史的なものを含める)を定量で分析するというものになるだろうから、その定量で分析するという手法そのものを日本・日本語で行う必要はない…
学歴不問のジャンルがある
学歴不問だろうジャンルがある。
音声(インプット)
私がやったことがあるもので、これは学歴不問だというのは、音声ジャンルだ。
日本語と言っても、各地域、世代、性別で音声はゾーンというか、周波数などが変わる。ノンネイティブの英語という案件もあった。
いろんな音声認識ソフトを正確にするためには、それが必要だ。
2025年にも行ったが、しかし、それで月に100ドルを一年間コンスタントに稼ぎ続けるのは無理だろう。
音声(アウトプット)
アウトプット、つまり自動音声の評価をしたこともある。
日本語の読み上げソフトなのだが、漢字が読めないんだよねえ、あいつら。標準語のアクセントもおかしい。
しかし、これもまた、2023年くらいの話で、最近は見かけることも減った。
音声(トランスクリプション)
2025年でも割にコンスタントにあるのがこれだ。
講演や、音声(インプット)で入れた会話や、スマートロボット案件で入手した会話の文字起こしである。
きちんと漢字にできているのか、句読点は?とかなのだが、私は苦手なのでやらないようにしている。息が入っているときはどう処理するとか、もう嫌で嫌で。
これは、日本語という特性上、多分2025年中に終わるようなジャンルではないと思うが。クライアントが、このレベルで十分だと判断すればそこで終了。
翻訳(英語以外)
自動翻訳の修正案件がある。私にポルトガル語の案件があるよと言ってくるのはやめてもらって良いですか?と思ってるくらい、ポルトガル語(ブラジル)の案内が来るのだが、もちろんできない。
翻訳もまた、学歴不問だ。
しかし、上に書いたように、あなたにはFluent以上のその言語の語学力があるのか、という問題がある。
それこそ、学歴不問だからこそ……なのだ。
プログラミング
高校中退でも、文系卒でもシステムエンジニアとして働いていて、趣味は語学で英語ができるという人は山のようにいると思う。
そういう人なら可能だろう。
高校卒業も危ういんだけど、実は家でプログラミングにはまり込んで、ソフトやアプリの開発をしていて……オンライン上で英語で……という日本人高校生が今でもきっといるよね。そういう人ならできる。しかし、そもそもそういう人は私に相談しようとは思わない。
今後は、おそらくロボットのトレーナー案件が増えると思う。(願望
AIを搭載したロボットに職人さんの仕事を補助させるのが目的で、職人さんの技をコピーするような案件だ。えーと、あなたは……
家事労働補助のロボットの開発は、日本の家電メーカーの出番だと思うのだが……
日本で売るなら日本の家にフィットさせないとならない。日本人の体に装置をつけて、その動きを覚えさせる、というようなものがあると思うのだが。これは私の願望だ。