「誰かのために物を買う」ときの思考について言語化するだけである。
ブログをやるなら、実はそこに大きなヒントが隠れているのだが、見つけられるだろうか。
Amazonの「みんなで応援」プログラム
何年まえからだろうか。AmazonにNPOなどが支援物資をほしい物リストで公開するようになった。
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=8443136051
私もそれで年末に買って送るようになった。ひとり親世帯、障害者支援団体、子ども食堂を比較的選択肢がちだ。
顔の見えない相手のために購入するのである。どこまで信用していいかよくわからないところがある。
予算は総額で十万円も行かない少額ではあるが、私が必死に働いて稼いだお金なのだ。今すぐ必要な人に届けて喜んで欲しい。
高額商品ばかり見るとどう感じるか
ひとり親世帯(シングルファザーも可能ですよ!)は個人だが、他は基本団体だ。
あるリストは高額商品ばかり載る。
寄付控除もないのに誰かひとり(もしくは1団体)に四万円の家電製品を買って送れます?予算の半分近くを圧迫する。
私には無理だ。どちらかというと、私が自分で買って記事にして元手を取れるようにしたいほどだ。
生活困窮世帯を自称するシングルペアレント家庭に四万円の高級家電製品(本当に白物家電でもない)を送ったらどうなるか。
メルカリだな、と感じてしまう。
白物家電に分類されるものでもピンキリではないか。
なんでそれ?と思うわけだ。一般的な価格帯の物ではいけないの?と。一万円もしないドライヤーなら買ってあげられる。「2人の娘たちが朝取り合って戦争になるし、古いのでいつ壊れるかわからないからもう一つあると嬉しい」なんてあれば、わかる。
でも、3万円のドライヤーは厳しい。
相手が個人だと、生活そのものは困っていないが、贅沢をしたいんだなと感じる。
贅沢をしたいという気持ちは罪ではない。ただ、支援をする私が我が家用に買うのにも躊躇するようなものは、とてもではないが買えない。
こちらの予算の関係もあるし、より困窮した感じがする人や、支援を求める団体を広く浅く支援したいので選択したことがない。
商品を登録した日付が古い
つまり、アップデートされていないということだ。
今も必要としているかもしれないし、今はもう困窮状態を脱していて必要ではないかもしれない。
もう一種類は、おむつや粉ミルクだ。このおむつが欲しいです、この粉ミルクが欲しいです、とリストに挙げられば、緊急に送りたくなる。ところがこのような商品は月齢で一気に必要な商品が変わってしまう。日付が新しくないと送れない。タイミングよく昨日登録されていれば買うことはある。
一年以上前の日付しかないシングルペアレント家庭だと、そもそも、お引越しなどで届かないのではないかと私は思った。
古いものが残っていても先月商品を登録した人なら、届く可能性があるだろうし、今でも欲しいものだろうと思う。
団体の場合は、あまり引越しなどをしないだろうけれど、一切アップデートされていないなら、今必要とは限らないのでは?と感じた。
いくら去年登録した商品だからといって、今欲しくないわけではないとは思う。少なくとも商品は定期的にアップデートして欲しい。上の方に先月、真ん中に半年前、下部に去年というリストだったら、今でもこの人・この団体はこれらの商品が必要だということがわかるし、届くだろうと思う。
欲しい理由
なぜ欲しいのかがわかると支援しやすい。
例えば、私としては高級家電に分類されるホットクックはとても便利だ。しかし優先順位が高く生活に密接した家電製品なら炊飯器・電子レンジ・掃除機・洗濯機・ヘアドライヤーかなと思う。(洗濯機はAmazonのリストにあっても、ちょっと送りにくいのだが)
しかし、ここに「少ない人数で子ども食堂を運営しています。ホットクックを使って人がつきっきりで見なくても良い料理を作って、一品増やしてやりたいです」とか。「ホットクックでほったらかしできる料理を作り、空いた時間に子どもたちと遊んだり勉強を見てやりたいです」とあったら話は変わってくる。
予算が少額だし広く浅く支援したいので、私はホットクックは選択しないが。
広く浅くをポリシーにしている私が一番支援しやすいのは「子どもの好物です。たまには好きなものも食べさせてやりたいです」だとか「この画用紙を使って、みんなで工作したいです」に「アトピーっ子がこれだとしみないようです」「〇〇で大量消費します」みたいなものだ。
理由がないものを買ったことは一度もない。
物販ブログの記事のヒントが散りばめられていることに気づけただろうか。気づくことができたら、大化けはしないかもしれないが滅多に嫉妬を買うこともなく、目立たないのでニッチに細々と稼ぎ続けることができるブログを構築できる可能性がある。