ウェブライターを目指すなら、ポートフォリオになるような個人ブログを作ると良い話

Twitterに流れてきたのだが、ウェブライターを目指しているらしい方が、「クライアントに二度書き直しを指摘されて、思い切ってこの表現が良いと思うと言うと切られた」というものがあった。

どうも、クラウドソーシングで記事を書こうとしたようなのだが、1記事何円だろう。

お気の毒にと思ったのだが、この方がアップしていた手書きのノートというかメモが、字数が少ないのに誤字が複数見られた。

無言になる。

もちろん、私も誤字脱字は多いし、それが手書きになればもっと増える。

今回の記事は、震災の翌年からアフィリエイトを始めたイブリンより、生き残るための戦術を変えてみてはどうだろうかという提案である。

無名の人が「自分が良いと思う表現」で勝負できるのは、個人ブログ

クラウドソーシングで記事を集めるならば、おそらくクライアントはアフィリエイトサイトではなかろうかと推測している。

ネタは何かわからない。体験記を集めたかったのかもしれないし、稼ぐためのアフィリエイト記事を書かせたかったのかもしれない。

相手の依頼が先にある以上、相手を満足させる表現に変える必要がある

何年も何年も自分で記事を書いている私から見ると、相手の依頼を受けて書く以上、書き手の「自分が良いと思う表現」とは自己満足でしかないと思う。

クライアントからお金をもらいたいならば、「相手が良いと思う表現」に変えなければならない。

お気持ちに対するインタビュー、お気持ちそのものがトピックスでもない限り、書き手のお気持ちなど、依頼主は知ったこっちゃない。

ブログを書くときも意識すべきことだが、依頼主も読者も、無名の書き手本人に対する興味はほぼないことをよく覚えておいた方がいい。

こう質問すると分かるだろうか。

「あなたは『イブリン』にどれだけ興味がありますか?」

ないでしょ?

表現そのものもそうだ。

有名ライターに「このジャンル、この題材で書いてください」と言って依頼して出てきたものは「その有名ライターが良いと思う表現」に満ち溢れているだろう。その中には厳密には文法的に間違っているのだが、新しい日本語としてクライアントが受け止めるものもあるかもしれない。

それは有名ライターだからだ。

しかし、あなたはクラウドソーシングで記事を書かねばならないような無名のライターだ。何もない人の良いと思う表現がクライアントを満足させなかった。そこに折り合いがつかないならば、切られるのは自明の理だろう。

クラウドソーシングで記事を書かねばならないような無名の人が「自分が良いと思う表現」で自分の城を構築したいならば、自分がオーナーになるしかない。

ライターの場合、「自分の城」の構築は結構簡単で、個人ブログだ。

他の人から見たら、デザインが狂っていようが、表現が狂っていようが、個人ブログならいくらでも好きなように書ける。

本気でウェブライターを目指すなら、自分の得意なジャンルについてブログを作ろう

好きに書いた狂気のブログがPVを稼げるか、広告収入を得られるかというと、それはちょっと違う。

もう少しマイルドに、一種のポートフォリオサイトにできるようなブログを目指すと良い。

あの切られた記事と同じジャンルである必要はない。あれは一度横に置こう。

ブログの先に収入の道を求めるならば、他人の目を一切気にしないブログを構築して終わりというわけにはいかない。

私も正直な感想をブログに書いて、広告主に「XXジャンルの商品なので、もう少し穏やかな表現にしてください」を言われたこともある。結局別の理由で、この広告主関連の記事は全部削除し、この広告主との提携も切ったが、あの指摘は私の一つのターニングポイントだった。

名刺がわりのブログを作ろう。そのブログを通じて、人に会っても恥ずかしくないブログにしよう。

雑記ブログより、ジャンルブログにした方が「こういう人です!」とわかってもらいやすいのではないかと思う。

自分の得意なジャンルで書いて書いて書きまくるのだ。

ウェブライター志望なら「書きまくれない」などとは言わないだろう。

長く続くブロガーだのウェブライターだのという人たちは、ネタさえあれば一日中書いていられる、そういう人だから。

面白い記事なら依頼が来るかもしれない。

役に立つ記事なら広告を貼り付けることによってアフィリエイト収入が見込めるかもしれない。

直接広告主がいなくても、アドセンスを貼り付ければ良い。

記事ではなくて写真やイラストに依頼が来るかもしれない。自分が思いも寄らない才能を持っていたことに気づくかもしれない。

あの誤字レベルの人なら「面白い」に振り切って、その誤字をも面白くしてしまうのがいいかなというのが私の感想だ。

その個人ブログから、執筆依頼が来るようになれば、もはや無名の名無しのライターではない。ブログ名・アカウント名かもしれないが、立派な署名記事である。

署名記事まで持っていければ、無名記事よりも単価が少しは上がるというものだ。

そこまで持っていけなくても、こういう戦略もある↓

運営すれば解像度が上がる

もう一つ自分で運営するメリットは、おそらく「クライアントが考えていること」が少しは推測できるようになるからだ。

なぜあのとき自分が書き直しを求められたのか、そしてイブリンがこの記事を書いた理由が理解できるかもしれない。

そしてあの記事が生み出す広告収入とはいくらくらいになるかも推測できるのではないだろうか。

ASPに登録して「あの記事でこんなに高い広告費を狙おうとしたのか!」と思うかもしれない。

次に、運営を続ければ、あの記事では大して稼げないだろうと思うかもしれないし、やはりあのクライアントがひどい!という結論に達するかもしれない。そしてやっぱりイブリンの意図は理解できないかもしれない。

どうなるかはイブリンにはわからない。

いずれにせよ、クライアントの手の内が少しは見えると、いわゆる「解像度が上がる」状態になる。

書いてみようじゃないか。

アフィBひろばに記事を売ってみてはどうだろうか

上でクラウドソーシング用に書いて切られた記事は横に置けと言ったが、あの記事に戻ろう。

クラウドソーシング用に書いた記事は、中身を見ていないからなんとも言えないが、アフィリエイトサイト用だったのではないだろうかと思う。

せっかく書いた記事が日の目を見ないのも残念だ。(ブログではしょっちゅうあることだが!)

それは、アフィBに登録してアフィBひろばにある「記事ひろば」で記事を売ってみてはどうだろう。

たまに見るのだが、継続してずっと書いて売っている人がおられる。

アフィBを通じて記事を売るのも一つの生き残り戦術である。

依頼ありきではないが、アフィリエイトサイト用に作った記事ならば、売れる可能性がある。

ただ、アフィBに登録するためにはなんらかのメディアが必要なので、やはり私は一つ個人ブログを作ってみることをお勧めする。

   

アフィBの良さは、記事の売買・イラストのダウンロードができること。ジャンルが幅広いことと。支払いまでのサイクルが短いこと

>>afbなら報酬は翌月末にお支払