あなたのブログはモバイル優先になっているだろうか。生データをお見せして説明する話

月10万PVのブログと月1万PVのブログのデータを使って、モバイル優先になっているかの確認をすべき話を書く。そして、後半では表示が実に重くなっていたサイトを(サーバー移転以外で)軽くした話を書く。

今回も1ヶ月間毎日千字以上の記事を一つ公開しているのに、読まれない(=月に1000PV以下)という人にお送りする。

その前に、私はAppenでウェブ評価、ウェブ広告評価を行なっていることを明らかにしている。そのため、この記事の中には、裏技的な何かがあるかと期待される方がおられるかもしれない。先に申し上げておくが、そのようなものは一切ない。

あくまでも、ブログアフィリエイターとしての9年以上のキャリアからのものを書く。

ブログの話を読みたい人は下のリンクは飛ばして欲しい。ただし、Appen??と思われた方用にこちら↓に書いている。

サーチコンソール・アナリティクスを入れて、自分のブログがどれくらいスマホから読まれているかを確かめよう

今、本当にモバイル(=スマホ)でしか読まれていないということを、サーチコンソールからお見せする。

サーチコンソールというのは、Googleが提供している検索順位分析ツールだ。アナリティクスと一緒に導入できるので見てみるべし。

https://search.google.com/search-console/about?hl=JA

ちょうど私がサーチコンソールを見ていた趣味ブログ(とてもニッチだが、このジャンル全部取りに行く気満々である)の、デバイスの部分を見ると、このような内訳になっている。

このデータについてどう読むかというと、

月にGoogleからの流入はクリック数の合計(=12,401件)。表示回数も実際のクリック率も、モバイルが圧倒的だと読むのである。

具体的には、クリックされた中では、モバイルが78%、PCが18%、残りがタブレットだ。

グーグルに表示されて私のブログがクリックされた率は、モバイルが5.8%。PCが3.7%、タブレットが6.3%。

これを見てもPCは中心にする必要はなく、モバイルに注力した方が良いと言い切れる

もちろん、ブログの性格によってモバイルの比率がもっと上がったり、もっと下がったりするが、2021年を通じて、私が持っているサイトで月に1万PV以上あるものでモバイルが70%はあるなあという印象だ。

次に、10万PV/月を越す生データをお見せしよう。母体が大きくなる分だけ、傾向が強く見える。

今度は、アナリティクスから。

こっちは70%ちょいになっている。アナリティクスからだと、この右側はお見せしたくないので悪しからず。

いかにモバイルに注力すべしと言っても、アフィリエイトをすると、リンクが必要になるので、どうしてもPCからの方が効率が良い。そうすると、ついつい広告の配置も記述もデザインも何もかもPC最適化をしてしまう。

モバイル対策=iPhone対策と言っていいくらい

この世には様々なスマホが存在する。モバイル対策=スマホ対策なのだが、日本語で戦うならiPhone一択ということをお見せしよう。

アナリティクスの「モバイル」の項目を開くと、iPhone、iPad、WindowsタブレットAndroid各機種という内訳になる。

さっき出したブログの全く同じ月なのだが、全体が97,388?さっきはモバイル88,957なのに?と思ったら足し算をしてほしい。アナリティクスの「モバイル」の項目では、タブレットを含む。88,957+8,025=96,982。近づいてきたということで。

見るべきところは、割合の方だ。

Apple iPhone(その内訳は不明)はモバイル全体の65.50%。Apple iPadがモバイル全体の5.66%。よくわからないのが1.94%で、実はこの下にXperiaの特定の機種や、Galaxyの特定の機種が並んでくる。Apple系で70%以上ということで、引き算だ。Androidは30%以下ということができる。

ということで、少なくとも日本のマーケットではAndroidはお話にならないということがわかってもらえるだろうか。

あと、Androidを持っている人は、iPhoneも持っている傾向にあるような気がするのだが…

ブログ用に新規でスマホを用意するなら、中古でいいのでiPhone一択だと言い切ることができる。

もちろん、30%以下のPCで見ている人がリンクから買ってくれると踏むのか、モバイルでも30%以下のAndroidユーザーを取りに行くのか。そこは各自の戦略ではある。

月に1万PV程度見られているブログと、月に10万PVを超すブログを使ったわけ

さて、ここで一度種明かし。

今回想定しているのが、1000PV/月行かない人なので、いきなり10万PV/月のブログでやってしまうと、はるか遠くに見えてしまうのではないかと思って、1万PV/月のものも出してみた。

平均400PV/日なので手が届くと思ってくれるのではないかと思った。

しかし、月に1万PV程度だと平均して400PV/日なので誰かハマった人が1人いたらすぐに割合が狂ってしまうので参考にならないと思う。

10万PV/月のものをになると、一人や二人が面白がって読みまくった程度では、月平均で出したときに割合が狂うことはあまりないのでデータを出して語っちゃうなら、これが最低ラインかと思う。

実際の月に2万PVくらいのものを出すとこうなる。今度はGoogle Analytics (UA)

タブレットが急上昇中なのだが、これは私が最近タブレットで書いていたからだと思う。このレベルではあまりデータを出して語ってもどうしようもない。ただ、案外PCから見られていることには着目しても良いかもしれない。

私が書くのは趣味ブログなので、面白がってくれる一人や二人の積み重ねが1万PV/月から10万PV/月になっていき、ジャンルの盛り上がりになり、私が嬉しい結果になっていく。面白がって読んでくれるどなたもが大切な存在だ。

モバイル優先になってますか?デザインを見直してみよう。

上にも書いたが、ブロガーは写真での装飾、リンクの貼り付けなど、PCで作業すると思う。だから、どうしてもPCでデザインしてしまうのではないだろうか。

ところが、読む人はモバイルである。

5年くらい前だったら、テーマをレスポンシブデザインにするかしないかという話すらあったのだが、今から作るならば、レスポンシブデザインどころか、モバイルに向けたブログデザインでも良いのではないかと思う。

基本的なことだが、フォントサイズを変更してみよう。

このページもスマホでご覧になっている方がほとんどだろうと思う。さて、下の写真なのだが、スマホの人には多少見づらくて申し訳ない。iPhone 13 Proでのスクショ2枚を横に並べている。どちらが見やすいだろうか。(二枚ぺたんと貼って一枚にスクショしてさらに640サイズにしているものなので、クリックしてもあんまり大きくならない。)

画質の関係があるかなあ。多分右ではないかと思う。

上にPXとあるのは、フォントサイズのことだ。

このテーマのデフォルトは左の12PXだった。これを16PXに変えてみた。こっちの方がユーザーフレンドリーではなかろうかと思う。

このテーマは多分英語圏の人用のテーマではなかろうかと思う。彼ら、手書きはかなり大きな字を書くが、印字されたものは結構小さい。有料テーマでもなんでもなくて、WordPressから引っ張ってきたものだ。

その記事で初めて会った人も、常連さんにも大切にしたい。デザインと冒頭文

いわゆるブロガーさんにおられるのだが「こんにちは、イブリンです」とか。「イブリンです」と必ず冒頭に挨拶を入れる人がおられる。

私はやらない。

やるなら、文中の一人称をイブリンにする。

おそらく挨拶を書かれる方は、礼儀正しい人を演出したい、このブログの書き手が誰なのかを明確にしたいという意図があるのだと思う。

私がやらないのも明確に意図がある。

その話の前に、検索エンジン、SNSで流れてきた、ご新規さんが「この記事いいな」と思ってくれたときのことを考える。

トップページからどう見えるか確認しているだろうか

私の場合だが、この人は他にどんな記事を書くだろうかと思った場合にはトップページに戻ってみる。どうデザインするのかという話でもあるのだが、パターンがいくつかある。

まず第一には、だーーーーーーっと、新しい記事が全部全文並ぶタイプ。次に、タイトル+冒頭数行でいくつか並ぶタイプ(タイル型含む)そして、表紙が並ぶタイプの三つに分類できると思う。

各自、自分の好きな方式を選ぶと良い。

新しい記事が全文(それも3000字くらいのが!)並ぶと、スマホからだと全体の把握がしにくいと私は感じている。

表紙型はそのブロガーが読んで欲しいものが前面に出るので、そのブログ次第かと思う。

私が、30記事入れたんですけど(涙 という人にオススメするのは、タイトル+数行タイプだ。このブログで採用している方式である。

スマホから見ている人に、スマホからのスクショを出すと、ながーくなってしまって読みにくいのでPCからのスクショだ。スマホからでもPCからでも同じデザインにしているので引用されている文字数まで含めて同じだ。

冒頭に「こんにちは。ココナッツオイルの女王のイブリンです」を毎回入れたら、何字も何字もつかってしまう。

カテゴリーをクリックしてもこのタイプになる記事は、常連さんにもご新規さんにも親切なデザインではないかと考えている。

要するに、自分が読みやすいと思ったデザインを使うべきである。

冒頭に挨拶があるとどう見えるか考えてみよう。

全部「こんにちは、ココナッツオイルの女王のイブリンです。今日はココナッツジュースを買ってきました。ところでココナッツオイルのドレッシングって」スタイルだと、何が何だか訳がわからないと思われないだろうか。

「メリークリスマス!ココナッツオイルの女王のイブリンです」で始めると、2021年12月末に読んでくれる人ならまだしも、2022年の真夏にココナッツオイル料理を探している人にはクリスマスの挨拶があると妙。

さらに、今は2015年ではない。大抵の読者がスマホの小さい画面から読んでいることを考えると、冒頭に内部の要約があって、それがトップから見える方が親切な設計ではないかと私は考える。

上のスクショもこうしてみると、冒頭文で失敗している。ちょっと考えてみてほしい。

「この記事では」が続いている上に、掲げておかねばならないだろうと思って掲げているウェブ評価ウェブ広告評価の話が上がっている。

そもそもブログでアフィリエイトをする話にウェブ評価の話を書かねばならないというだけでもポイントをずらしてしまっていて、嫌なのに、冒頭文に出てくるとめちゃくちゃに見えてしまう。

さて、冒頭文を修正したものをお出ししよう。

こっちの方が読みやすいのではないかと私は考えている。

WordPressでどうしても挨拶を入れたいなら「抜粋」があるので、これを活用すべし。

各自、自分のネットサーフィンでの行動を考えて、デザインすると良い。「自分が売りたいものを売るのではなくて、売れるものを売る」のが定石だ。

しかし、ブログの場合は、売れるが誇大広告商品・薬機法違反商品が多い。なので、まず「自分が買いたい物を売る」を心がけてみると良い。その中から売れる物を探していくと早い。

ある程度の表示速度を確保する。サイトの表示を早めるためにしたこと

時代が変わると、受けるサイトも変わる。

2020年に終わった!と思ったサイトが2022年に戻ってきた。時代が変わった。そうすると、2019年で情報のアップデートが止まっているので、本格的に情報のアップデートを行うことになる。

このときに気づいたのだが、なぜか体感表示速度が非常に遅くなっている。何が原因なのだろうかといくつかトライアンドエラーを行なった。

個人的にはテーマはそんなに気にしなくていいと思う

同じテーマを見た目は違うが同じようにアレンジしているサイトと大幅にスピードが異なった。

どのみち、メニューに、ショートコードだのウィジェットだの、Google Analyticsだの、多分301リダイレクトがあるだけで0.1秒程度ずつ重くなっていっていると思う。

このサイトに関しては、デスクトップとモバイルと、同じデザインに統一してみた。それだけでデスクトップでの表示が大幅に改善された。

Page Speed Insights

体感(=主観)だけではなんとも言えない。計測して客観性を保つ。

計測に使ったのは、Googleのこれ。

https://pagespeed.web.dev/

そしてどのあたりに問題がありそうなのか、見当をつけていく。画像ならば画像をシュリンクさせていくなど打つ手がある。

しかし、そもそもそこまで絶対性はない。というのも、中身は触っていないのに、時間をおいて計測すると、90出ていたものが68になったりするので。一応の目安にはなるが、絶対視する必要はない。

また、モバイルに関してはおそらくAndroid+Chrome環境で計測するだろう。ところがこのサイトで見られているのは、iPhone+Safari。それも、圧倒的に。さらにモバイル回線だろうなあと思われる。なのでなんならAndroid対策が重くなるようなら、Android用のものは全て切り捨てても影響が低いほどである。実際には切らないけれど。

なので、モバイルの数値が50いかなくても、最後は自分の主観によることになる。これで十分。

再び実際にモバイル回線+iPhone+Safariで、体感としてどれだけ早くなったかで十分だ。なお、Safariはクッキー・履歴を削除した上で、シークレットモードを使う

デスクトップモード(そこまで見られないが、企業の中の人が見ると想定して)に関しても、最後はモバイル回線+surface+Chromeシークレットモードで体感することにしている。

プラグインの整理

元々2014くらいから始まっているブログでかなり古い。更新されていないプラグイン、重複するプラグインもあったのでこれを整理した。まだ全て整理し終えたわけではないのだが、目指せ、プラグイン数20以下!

これは結局、ショートコードの整理にもなった。せっかくなので記事の見直しもおこなっている。すでに記事としての寿命を失った記事がいくつもあった。記録として残しておきたいので、情報を整理し、5記事くらいを1つの記事に301リダイレクトをかけてやると、書き直した記事のPV が跳ね上がることもある。

ファーストビューの整理

ファーストビューが出てくるのを早めたい。

メニューがハンバーガーになっていなかったので、ハンバーガーにした。これだけで体感的に少しは早まる。

アイキャッチを表示しないようにした。あまり重い画像は使っていないのだが。何年か前のブログメソッドとして「きれいめアイキャッチ」があったけれど、それはもはや飽きられていないだろうかと疑っていた。これで相当表示が早くなった。

次にファーストビューの広告を削った。表示速度の改善には、これが一番効いた。その代わり、広告は記事の中、割に上部に出している。

なお、記事内全面表示広告は使わないようにしている。Appenで大量にサイトを見る(おそらくデスクトップ環境になっていると思う)のだが、記事内前面表示広告を行うサイトはとにかく感じが悪い。ただし、どんなに感じが悪くても、ガイドラインに沿って判断していることは書いておく。

リビジョンの削除

そして見えないところ、つまり、リビジョンの整理だ。

この記事のリビジョンは10件でしかないが、そのサイトのリビジョンはひどいものだと、情報のアップデートを繰り返してきていて90近く行っていた。リビジョンは全て一律に切ればいいかと言うとそうでもない。そういうリビジョンが溜まりすぎている記事はどれかがわかるので、個別にリビジョンをコントロールできるプラグイン(Attachment Pages Redirect)を入れて削っていった。

手順をまとめると

まず、この三つを並行して行う。

  • 使っていないプラグイン、ほぼ使っていないプラグインを整理
  • ファーストビューを改善する
  • デザインをモバイルとデスクトップと共通にする

最後にリビジョンが溜まった記事のリビジョンを削る。