10万PV/月くらいになってくると、お問い合わせに「うちのサイトと相互リンクしてください」と言われることがある。
私はアフィリエイトリンクではないリンクを記事の中に結構貼る。
結果参考になりました、と書いてリンクを貼った結果、リンク先の個人ブログさんが怖がったのか記事を消されたことが何度かある…。
しかし、この手の相互リンク営業されたものについてはこれまでのところ全て無視する結果になっている。
なぜ無視することになっているのかについて書く。2013年ごろにリンク求められたサイト(何円払うというものだった)の中に、非常に大きくなっているサイトさんもある。
以下は2018年以降のことである。
なお、私はAppenでサイト評価・広告評価をしていることを明らかにしている。今回に関しては、どうしてもサイト評価について私は他の方よりも詳しくなってしまうのだが、Googleが公開している情報を元にしている。
https://developers.google.com/search/docs/essentials?hl=ja
Appenって?という方にはこちらを。
なぜ安易に相互リンクをしてはいけないのか
Googleは元々リンクを評価していた。これは論文は引用が多いことで評価されていたことを発端にしている。
しかし、論文とは異なり、ウェブサイトでは低品質サイトでもリンクをたくさん送ることによって上位表示することができていた。これが超簡単に解説するブラックハットSEOである。
それでは人の役に立たないので、GoogleはブラックハットSEOを認めないようなアップデートを繰り返してきている。
Paid Link、つまりリンクを貼ります。ついてはリンク百本についていくらで、というタイプのものは禁じられている。いわゆる、バックサイトがどうのこうのというあれだ。
しかし、中身が充実しているサイトとサイトの間で「Aの件について参考になりました」とリンクを貼る行為まで禁じられているわけではない。向こうからこちらに「こちらにはBについて大変充実していますので」とリンクを貼り返してくれても全然変ではない。
普段からやりとりのある人のブログとの間では結構頻繁に行うことだし、それは自然なことだ。
イブリンが安易な相互リンクをしない最大の理由は、Googleにはない。
単純に、せっかく来てくださった読者さんにとって役に立たないからである。
Googleと同じ方向を向いているのは、結果だ。
Googleに関しては、低品質サイトと相互であることは悪い方向に引きずられると私は考えている(私見である)。
Paid Linkについてはこの古い記事をどうぞ。
https://japan.cnet.com/blog/takawata/2007/12/04/entry_25002571/
まず、リンク要求のあったサイトを研究する
私が行うことは、とりあえずリンク要求のあったサイトを研究することだ。
結果として無視したのは、サイト設計の構造の問題ではなく、中身の問題である。
仮に、先方のサイトさんが私のサイトの読者さんにとって有益ならば、リンクについて前向きになるというものだ。
残念ながら、これまでのところ要求されたサイトは読者さんにとって、こんな間違った情報を与えてはまずいだろうと思われるような、問題点のあるサイトであった。
3記事くらいで被リンクを要求されたこともあるが、小規模のミニサイトが悪いのではない。ミニサイトでも特定の事柄について充実しているなら問題はないのだ。
個人ブログにとって、何が一番大切かを考えれば簡単なことだ。多少でいいからファンを作ってSNSにリンクしておけば、SEOは無視したってSNSからの流入が期待できる。SNSから継続的な流入があるサイトはGoogleも(ある程度は)評価してくれる。
読者の信頼を裏切らない、これが個人ブログの利益の最短ルートだと私は思う。
だから、特に先方からの相互リンクを求められているわけでもないのに、アフィリエイトもないようなリンクをじゃんじゃん貼り付けるし、その結果として個人ブログさんに怖がられたっぽいことがあるほどだ。
そういう私が貼り付けない理由を考えてみて欲しい。
違法行為を勧めているサイト、中身がスッカスカで参考にしていただけないサイトだったのだ。
相互になっても、読者さんに利益がない。下手したら害しかない。
そして、こちらは記録がある。この手の営業をかけてきたサイトが翌年には消えていることが少なくないことを。
消えたリンクはこまめに消す派なので、その無駄手間がかかる結果になる。
こちらから「参考にしました」的にリンクを貼った個人ブログさんが、流入を怖がられて消されたときは、申し訳なかったと思いながらリンクを消している。こっちは仕方がないことだ。
なぜリンクを求められたかを考える
向こうにドメインパワーがなく、こちらがそのジャンルでドメインパワーのあるサイトであるという関係が、リンク要求を求められた最大の原因である。
つまり、先方(一応いずれも会社らしかった)は、イブリンのサイトのドメインパワーを元にリンクジュースを狙っている。
さらに、下に書く通り、明らかな違法行為を書いているブログだったことがあって、このブログは将来的に何かのバックサイトにでもなるのかなと思ったことがある。つまり、ココナッツオイルの女王のブログを、違法行為を勧めるバックサイトのバックサイトにしようというわけだ。
生意気な。
中には「うちのドメインパワーはこのサイトで調べたらこれだけあります。運営企業ドメインからのリンクもあるので〜」と言ってくるのがあるのだが、申し訳ない、うちのドメインパワーはもっと上だ。個人ブログよりも貧弱なドメインパワーの企業って何よ、それ。
中身が有益なサイトならば、リンクジュースくらいやるのだが、有益ではないサイトにやるリンクジュースはない。
返信をしない理由は、返信することに誰にも利益がないから
この記事を書くことになったきっかけは、Twitterに「被リンク営業をしても掲載されるのは20件に1件程度、個人ブログで連絡すら返ってこないのは機会損失している」という趣旨のものが流れてきたからである。
なお、私のサイト・ブログに被リンク営業をしてきたところがこの方のものかはわからないので、私の読者さんに有益なサイトか否かは私には判断つかないことを書いておく。
私が、連絡してきたところに返信しない理由は、誰にとっても利益がないからだ。
「あなたのサイトはゴミなので、女王のサイトからのリンクがもらえると思ってるんですか?バカじゃない?」なんて実直に書いてごらん。
嫌でしょ。
下手したら私が刺されるじゃないですか。
だから、返信をしないのが一番だ。
それって明らかに違法行為ですよね?という場合に、ドメインパワーを武器に事実で処刑
先方のサイトのレベルがどれだけ酷かったかというと、例えばこんな感じである。
「離れて暮らす兄弟が帰省したときに、兄弟に借りた車で自損事故やっちゃいました。私が。てへっ。所有者である兄弟の自動車保険で直しました!ラッキー」
実際の例は違うのだが。こういう、低次元のサイトだったということだ。本当に論外。
このレベルで、「ココナッツオイルの女王イブリン」のサイトにリンクを求めた理由は、例えば自動車保険についての記事があるからだ。
YMYLど真ん中の記事なのだが、「我が家の場合」「女王はこれとこれとこれの中からこれを選択」くらいのもので「ご参考までに」とアフィリエイトリンクなしで書いていることはある。
例えばの話、「夫の車を買い替えたので、自動車保険も見直してみました」という感じで、結構参考にしていただいている記事があるからだ。
記事を見れば先方の上げたいキーワードが推測できるし、そして、実際にグーグルで検索もしてみる。確かに空いているので狙ったことがわかった。
イブリンの、ドメインパワーを武器に事実で処刑タコ殴りボーナスタイム💕
さすがにこの手の「同居していない親族の自動車保険」という明らかな保険金詐欺(刑法上も民法上も違法行為)について、自動車保険会社にお問い合わせをしてお手数をかけることはない。
「自動車保険でいう『同居の親族』の範囲ってなんだろね?この保険会社によると〜」みたいながっつりと長い記事を書くのである。もちろん、保険会社のHPや弁護士事務所のHPにリンクを貼る。理由は読者の役に立つからだ。アフィリエイトリンクなしなら結構いける。
実際には「自動車保険」「同居の親族」は埋まりに埋まっているし、このときのネタは自動車保険ではない。
なお、イブリン家の自動車保険はダイレクト型ではなくて、地元の老舗代理店をかませている。