AppenでAuditorになったり、クビになったりする話

私は、Appenでウェブサイト評価、ウェブ広告評価を行なっている。実に美味しい。

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稼働始めたのは2020年3月である。今までの間、Auditorになりもしたし、クビにもなったし、プロジェクトを卒業したり、終了したりもしている。

AppenのクオリティーはAuditor制度によって担保される

Auditorというのは、通常のevaluator・rater (=評価者)の仕事のチェックをする人のこと。

Appenでは広告クリエイティブや、ウェブサイトの評価を行っている。アフィリエイターやウェブコンテンツを作る人からすると、とある評価者が恣意的に何か操作するのではないかと危惧するかもしれない。

これまでの記事で「評価者が恣意的に評価できるわけではない」と何度も書いてきたが、それは評価者もまた評価される立場だから。評価者を評価するシステムの一つが、このAuditorということ。

Appenの各プロジェクトのクオリティは、Auditor制度によって担保されている。

Auditorは評価者を評価する立場

おそらく、各プロジェクトのAuditorの中でもランクがあるのだと思う。

私の場合は「成績がいいから、Auditorにしてあげる」というメール一本で、時給が上がるというわけでもなく、通常の時給19米ドルのまま。「このリンクからやって」と、ガイドラインとタスクのリンクが回ってきただけだ。ノンレギュラーのプロジェクトなので、プロジェクトの終了とともに終わった。

私がAuditorになれたということは、おそらく見知らぬ誰かが私の仕事をチェックして、Auditorにふさわしいと評価したから。Auditorどころか、評価者としてもダメだったらクビになるだけだ。

私もAuditorになったが、そのAuditorとしての仕事もまた誰かにチェックされていると思う。Auditorになったから何か恣意的に行えば、Auditorをクビになるし、評価者としてもクビになろうと思う。

なので、ウェブコンテンツを作る側は安心して欲しい。

我々ウェブサイト・ウェブ広告評価者も、Auditorも、本当に何も恣意的なことはできない。

出した広告がブロックされた、検索順位が落ちた、というのは本当にブロックされるべくしてブロックされ、そのクエリに対して落とされるべくして落とされたということ。

私も実際にサイトの検索順位がガクッと落ちているので、落とされたら本当にショックなのはよくわかる。だが、今望まれているコンテンツではないということでもある。

Auditorの仕事について

一番下のランクのAuditorだっただろうから、どういう風にAuditorに回ってくるのかはわからない。また、将来的にわかったとしても書くことはできない。

プロジェクトによっては、ガーっとAuditorがコメントをくれるプロジェクトもあるけれど、私がAuditorになったものはそういうものではなかった。彼ら、コメントをくれるAuditorはそのプロジェクトの中でも上の方の人だろうと思う。

Appenでは真面目にこなせば、Auditorとしての仕事もある。英語ノンネイティブでその上に行けるかはまだ私にはわからない。

別のプロジェクトのAuditorのお誘いもある

一度Auditorになると、他のプロジェクトでもAuditorのお誘いがかかりやすくなると言う話だけれど、それは本当ではなかろうかと思う。

そのプロジェクトでは普通のratorが時給19米ドルに対して、Auditorは時給20米ドルの模様。

ただし、このプロジェクトは結構エグい画像が出てくるらしい。具体的なクライアントはどこかわからないけれど、事前に「エグいものが出てきますよ」の警告があったのでやめた。たった20米ドルでやるものではない。

もともと、「エグいものはやらない」という意思表明をしているので、そういうプロジェクトは上げてこないでほしいと思う。

クビになったこともある

実際に私はAuditorも行なったが、ウェブ評価のプロジェクトをクビになったこともある。品質が問題ではなかったようだが。

プロジェクトによってクビになる要素が変わると考える。

以下、私の推測である。その点眉に唾でもつけながら読んでいただきたい。

実はその前の月に、二週連続してタスクをスルーしてしまった。

理由はあって、最新版のガイドラインに書いてあることと、実際に来たタスクが違ったためである。その疑問についてチケットは切った上で、タスクをスルーすることにした。

この点については、Socialでも「なぜガイドラインとタスクが違うのだろうか」と話題になっていたので、私のガイドラインの誤読というわけではないようだ。

判断ミスをした

Appenにおいてはガイドラインとズレたものを提出してしまうと、自分の評価が下がりクビになる可能性がある。そのため、「行わない」という判断を下した。

「週に1時間でいいから取り組んでほしい。タスクがある限りは時間の上限はない」と書かれているプロジェクトだったので、実際に目の前にタスクがあった以上は、何か「こなした」方が良かったのだろう。

実際問題、そのタスクは以前のガイドラインに沿ったものだったので、全然見知らぬタスクがいきなりきたわけではない。

Socialによるとどうやら、「これは評価が下がりかねないので行わない方がいいのではなかろうか」と話していたアカウントが「あれは結局終わったの?」と話していた。

別のプロジェクトで大量に首を切っていったものがあるのだが、こちらに関してはPMが切ったのは「Low Quality」だったと明言していた。

つまり、時間が問題か評価が問題か、どっちに賭けるべきかという問題でもある。

このとき私は評価を下げないことに賭けた。

プロジェクトの性格を見極める必要があった

私は自分の評価が下がることを恐れたのだが、このプロジェクトに関しては「タスクをこなすこと」を優先していたのだろう。

すなわち、このプロジェクトの性格をよく見極めた上で、

  1. 古いガイドラインに従ってタスクをこなす。しかし新しいガイドラインとは異なるために評価が下がる可能性がある
  2. 新しいガイドラインとは異なるタスクであることを理由にスルーして、評価が下げない

のどちらにすべきか考える必要があった。

そして、このプロジェクトにおける正解は、「タスクをこなす」であったと推測できる。おそらく、古いガイドラインに従っていれば、評価も下がらなかったのかもしれない。

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別のプロジェクトにおいて、淘汰する様子が見えたものがあった

この、私がクビになったプロジェクトとは別のノンレギュラーのプロジェクトで、PMが「このプロジェクトを長期のプロジェクトにしたいので、クオリティを上げる必要があります」と宣言したものがある。

このときは淘汰の過程が見えた。

まず、プロジェクトに入っているけれど、稼働していない人を下から切った模様である。そのため、一年以上プロジェクトに入っているけれど、運悪く前の月にプロジェクトが入ったときにとれなかった人も切られたようで、ソーシャルが阿鼻叫喚になった。これは管理コストの問題でもあろう。つまり、あまり稼働できる自信のないプロジェクトには入らないほうがいい。そのプロジェクトにはおそらく二度と入れないから。

次に、宣言されたのは「いい加減なことをする人を排除します」だった。これに関しては、「どうすればいいの?」というようなものもないわけではないから、プロジェクトや、特にPMとの相性と思うしかないのではなかろうか

結果として、このプロジェクトは名前を変えるのだが、プロジェクトそのものが終了した。他のプロジェクトを見て思うのは、PMが下手くそだった。

APPENでクビになったり、プロジェクトが終了したらどうすればいいのか

私もクビになったのだと知った時にはショックだったが、そのショックが和らいだのは、ほかにもプロジェクトを持っていたからだと思う。ソーシャルなどでは「これが私の唯一のプロジェクトだったのに」と書く人もおられた。

それでも、APPENを続けたいならば、次々とできそうなプロジェクトに参加していくのが一番だと思う

私なんぞ、今まともに稼働するプロジェクトは1つしかない。たまにドカッとタスクが流れてくるプロジェクトが4つ。なんかお亡くなりになっている感じのプロジェクトが4つ、みたいな感じだし。

注意事項:半年ごとの契約のリニューアルにひっかからないように

APPENは半年ごとにAPPEN本体との契約のリニューアルがある。

2月にプロジェクトに採用されてAppen本体と本契約した私は、7月の終わりに契約を更新した。次は1月の終わりに更新通知が来た。

Contract Notice: RENEWED!

という通知が来て、いついつまでの契約を更新します。という内容である。

自分や家族のスケジュールなど、参加できない時期があるならばAPPEN本体もしくは参加プロジェクトにこまめに通知するほうが良さそうだ。

また、大きめのプロジェクトだけでなく、小さめの、単発のプロジェクトにも参加して、月に一度は稼働できるようにしたいところである。

半年間に一切Appenのプロジェクトに参加できなかった場合は、おそらく契約が更新されない。プロジェクトにアプライしていても、採用されなければ「この人は使えない人」と、自ら明かすものなので更新されなくても驚かない。

この、半年ごとに契約を更新する必要がある点については、非常に注意が必要である。

自分の頭で考えることができない人には、Appenは向かない

Twitterで質問されたことがあるのだが、それについて。

疑問点を人に聞けることは、その人の良い点であると思う。ただし、そもそも自分の頭で考えられないのだろうか?聞く場所を間違えてないだろうかと思わされたものがあった。そのため、きつい言葉になるがあえて記述しておく。

「自分の評価が下がるリスクを抱えても、そのタスクをこなすべきだったのではないか」というのは、あくまでもこのクビになったプロジェクトにおいての正解(と推測しているもの)である。

これが、別のプロジェクトであれば、別の正解があろう。

上にも書いたが、プロジェクトの性格をきちんと把握して判断しなければならない。

すなわち、自分の頭でどちらを選択すべきか判断しなければならない。この判断ができない人には、申し訳ないがAppenは向かない。

またそもそも、Appenは各プロジェクトの内容に関して、Appenの外で語ることを禁止している

すなわち、Twitterで人に尋ねる段階ですでにAppenの地雷に足を置いている。

私がAppenのプロジェクト内容について抽象的にしか書けない理由はそこにある。

   

Appenを始めるなら、英文履歴書、パソコンとスマホに、安定した回線を用意しよう。採用されるまでには時間もかかるから、早めに申し込もう!稼働できると、本当においしい。

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次に読んで欲しい記事

どうしても、プロジェクトに入ると、疑問点が出てくる。 それはAppen内部で解決すること。Twitterで私に聞いてはいけない。

そしてもう一つ、こういうことだなと思ったことがあるので、まとめた。

Appenで品質以外でクビになる可能性があるとすると、共用のデバイス・公共の場所・回線。