2012年からアフィリエイトをしているのだが、記事には量(文字数・記事数)も、質も、どちらも必要だと思う。
ならば一つのトピックスに対して、長文記事がいいのか、分割した記事がいいのかについて述べる。最終的な結論は、「自分でやってみるしかない」。身もふたもない話であるが。
この記事は、ある程度、記事を書き慣れている人に向けた記事だ。ブログを始めたばかりだという人には、この記事よりも先にこの記事を読んでくれた方がいいと思う。
ところで、私はAppenでウェブサイト評価、広告評価をしていることを明らかにしている。
Googleが長文記事と分割記事のどちらが良い評価をするかという情報があるかと期待する方がおられるかもしれない。先に断っておくが、そんなものはない。あくまでもブログ+アフィリエイトの経験から書く。
長文記事って何字くらいのことだろうか?10万字は明らかに長文記事だが
以前にも書いたことがあるのではないかと思うが、とあるSEO会社の方が、10万字の記事で上位表示とおっしゃっていてのけぞった。
文庫本の1ページが(どれだけ下に空きがあるかにもよるが)400字から800字で500字を平均値と仮定すると、10万字とは文庫本で200ページある。一冊分だ。
検索した結果、文庫本一冊分の記事にエンカウントした場合、私は読まない。これに関しては言い切れる。Table of contentsは見ないし、スクロールしてもスクロールしても目的のものがなくて、いきなり全画面広告が出てきたりしたら、不快極まりないではないか。
ユーザー目線ではもっと整理してほしいとは思わないだろうか。
ただし、このキーワードは実にふんわりとしたキーワードである。ふんわりしたキーワードでも上位表示しました!と言うのが目的の実験的な記事だったのかもしれない。このSEO会社さんの意図はイブリンにはわからないので、貶める意図はない。
10万字が長文記事なのはその通りだと思う。
実は、私の記事で読まれる記事は、1万字を越しているものがある。文庫本で20ページだ。軽く一章分だ。よく読むと思う。何年も前の記事だが、これが「面白いwww」と草が生えているがいまだにヲタクたちに受けているのだから、ありがたい話だ。
分割記事とは何か
分割記事といってもパターンが二つくらいあると思う。
雑誌さんのサイト(文春オンラインなど)の記事によくあるのだが、ページを繰るようになっているものがある。おそらくダッシュボード上は一記事で、分割されている。
この記事は三分割されている。
理由は、おそらくPVがディレクターか何かの評価になっているからではないだろうか。もう一つは広告の誤クリックを狙っているからだと考えている。スマホでクリックすると、全面広告になって、それを排除しないと読めないことがよくある。あれは誤クリックする人が多かろうと思う。全面広告は本当にうざいので、私は即帰するのだが。面倒だから「雑誌型分割記事」と名前をつけておこう。
もう一つのパターンは、一つのトピックについて記事を書いているうちに力が尽きるわけだ。「長くなったのでこの辺で」とか「眠くなったか続きは明日書きます」みたいな感じの言葉が最後についているタイプだ。アップして、翌日に、すでにアップされている記事に手を加えるのではなくて、別の記事を書く。昔ながらの「ブロガー」の書き方だ。こちらにも「ブロガー型分割記事」と名前をつけておく。
いずれも仮称。貶める意図はない。
イブリンは分割記事を書いたこともある
私も分割記事を書いたことがある。長いかなあと思って、5000字くらいの記事を折りたたみ式にしたり、雑誌型分割記事にしたこともある。折り畳み式にしたときは、アフィリエイトというよりも、私の秘密を書くんだけど…という感じだったと記憶している(もう削除してるから存在しない)。雑誌型分割記事にしたのは、デザイン上の問題だ。これもやめた。
ブログを書き始めた頃は、最低300字みたいな時代でもあったから、1000字くらいで十分ではないか?長すぎやしないかと、アップして、同じカテゴリー内に別の記事を書いたこともある。典型的なブロガー型分割記事だ。
綺麗に情報を整理しても、3000字くらいなら、まとめて一枚の記事の方がいいかなと思う
2022年現在、私が書く記事は1000字から5000字だ。
古い記事を見直すと赤面するのだが、500字くらいの記事に、あいさつ文と結びの言葉が入っていたり、知らんがなお前の住んでいる所の天気なんぞ?と言いたくなるようなものが結構ある。それでも昔はその記事がそこそこ読まれていたのだから恐ろしいではないか。
20記事くらいを、情報を綺麗にぎゅっとまとめて3000字くらいの1記事にしてしまうと、記事が生き返ることがある。記事によっては抜くのが1文しかないことがあるから。
3000字くらいならまとめるのをオススメする。3000字から5000字くらいだと私ならまとめるが、サイトの方向性やターゲット層との兼ね合いもあるので……と思う。
そもそもふんわりしたキーワードは狙わないから、5000字くらいになるのだが
上に書いたSEO会社さんの、10万字の記事のターゲットのふんわりした抽象的なキーワードは私はほぼ狙わない。(ヲタブログはキーワードをそもそも狙ってない。狭い世界だし。)
教える系ブログも、よく考えたらこのブログの「ブログ入門講座」が初めてのような気がする。
そうすると、10万字はまず無理で、1万字もいかない。そもそも、5000字が関の山ということになる。
この記事は(ここのセンテンスを抜いて)約4000字である。
6000字を超え始めると、その記事のターゲットが読んでくれるかをしっかりと考えた方がいい。
文字を読んでくれる人、読みたい人がターゲットなら、上にも書いたが1万字の1枚の記事でも問題ない。あと、書く自分の情熱もある。
ターゲットの知的レベル、このトピックについて普通の人はどれだけの時間をとるのか、などをしっかりと考えてほしい。
ヲタブログなら、1万字でも平気で読むが、何らかの悩みに対して解決案の提示をするものなら、3000字くらいの記事に分割しても良いのではないかと思う。
6000字だとちょうど3000字の記事2本になるので、私の場合はこのあたりから分割すべきか考え始める。
分割記事のメリット1 クエリに対するクイックレスポンス
クエリ=検索キーワード。
GoogleでもBingでも検索したら、その部分に対するパートがすっと抜枯れて出てくることがある。
ならば、と入るのだが、10年前ならキャッシュでハイライトをつけられたが、最近はそれができないから、自分の目で探さねばならない。
そこに10万字のレスポンスが返ってきたらどうする?文庫本1冊分の文字数から、情報を探さねばならないのだ。
それも、編集・校正・校了の手が入っていないものから。
情報過多もいいところだ。
1万字でも物によっては多すぎる。
記事を分割しておくと、タイトルごとに想定クエリを入れることができる。そしてクエリに対するクイックレスポンスが可能になる。
分割記事のメリット2 内部リンク
例えばの話「ココナッツミルクを使ったフォーのレシピ」を書いているのに、写真だけで力尽きてしまって「長くなったのでこの辺で」という記事を2022年3月30日に書いたとしよう。これが典型的な、ブロガー型分割記事だ。
その続きを本当に2022年3月31日に書くとする。
そこで、アメブロブロガーさんなどに多いのだが、次のリンクを貼ってくれないのだ。ちゃんと内部リンクを貼って。
翌日に書いたとしても、一日に何本も書く方がおられて、「ココナッツミルクを使ったフォーのレシピ(準備編)」の次が「東南アジア夫が作ってくれた愛のマンゴーデザート」で、四つぐらい先に「ココナッツミルクを使ったフォーのレシピ(調理編)」が始まったりする。
トムカーガイにフォーを入れたものを探している人に、次にマンゴースティッキーライスを差し出しても喜んでくれない。その人のファンなら読んでくれるかもしれないが、検索から入ってきた人は次々にクリックしてトムカーガイを探してくれたりはしない。
なので、きちんと内部リンクを貼ること。最低限、カテゴリーを分けること。
「ココナッツミルクを使ったフォーのレシピ(準備編)」としてトムカーガイの材料を集めるところで終わったなら、次に「ココナッツミルクを使ったフォーのレシピ(調理編)」としてトムカーガイを作るときのテクニックの記事についての記事のリンクを貼ること。準備編に調理編を貼るだけではなくて、調理編に準備編も貼る。
本当に連続している記事への内部リンクは、読者にとってメリットがある。
アドセンスなどクリックごとに支払われるタイプの広告を入れている場合には、雑誌型分割記事で狙っているのと同じく、ページの切り替えに伴うクリックが発生する可能性がある。全面広告がこの段階で出てくると、私は即帰るが。
いずれにせよ、自分でやってみないことにはわからない。
メディアによっても長文が読みやすいものと読みにくいものがある。
そこそこ長文を読みやすいのが、WordPressに、はてな。
厳密に調べるならABテストでもしてみなはれ……ということで。自分に向いた記事構成、自分の狙いやすいターゲットに向いた記事構成がよくわからない段階では、自分で試行錯誤するしかないというのが最後の結論だ。
こちらもどうぞ
上にもリンクを貼っているのだが、分割記事にするならカテゴリーを生かすのも一つの手だ。
内部リンクの話はこちらにも書いている。
私は関連記事は手動のほうがいいと思う。