主力がもろに2020年頭のアレの影響を受けて、アフィリエイト収入がガクンと減った。結局完全に戻せたわけではないが、なんとか続けることができているが。
その間、知人に教えてもらって、Appenという、オーストラリア系のインターネットアルバイトを始めた。様々なレートがあるが、日本ー日本語マーケットでは時給19米ドルのものが多い。あまり高い額ではないが、楽に稼げた。これがまた美味しいし、学ぶところがたくさんあった。
プロジェクトが終わったり、クビになったり、期間限定(最大12ヶ月)の期限が来たり、途中でいきなり「十分データが集まったのでこのプロジェクトは終了です」になったり、いろいろだ。これをメインの収入にすえてしまうと、経済的に乱高下してしまう。私は、メインはアフィリエイト、Appenは学習ついでにお金をいただく場と割り切っているので、問題ない。
アフィリエイトと比べると、率が悪いと思うし、タスクをつかめるかどうかもあやふやすぎるので頼りになるものではない。それでも、GAFAMの裏側がわかることは、アフィリエイターとしては参考になることがたくさんあった。(知識の悪用は禁止だし、裏ハックできるようなものはない。ただ、こういうのは求められてないんだなあ、という反面教師をたくさん見た。)
2020年から今までの経緯
2020年はAppenと並行してアフィリエイトの修正を行った。2021年ではアフィリエイトの方がメインだが、プロジェクトによっては本当に美味しいので今でもAppenをつづけている。2022年は美味しいのと同時に学ぶ時間と思って、隙間時間でうまくタスクを掴むようにしてみた。ドル高になり、この頃が一番美味しかったかもしれない。
>>Appen
2023年はGAFAMの業績悪化をもろにくらって、Appenではそもそも動いているプロジェクトが少ない。下に書いた「おいしい」プロジェクトも、2023年は首にはなってないものの、参加回数が極端に減っている。このプロジェクトに関してこれ以上言うことはできない。(このプロジェクトは2024年に終了した)
そこへ、支払いを受け取るのに使うPayoneerが、年間2000ドル入らない人には手数料をかけると言い出した。それが30ドル近いので、Appenでは阿鼻叫喚である。あの「おいしい」プロジェクトがまともに動いていれば、問題なかったのだが、そもそもプロジェクトが…なので。
私は2022年10月分(2022年11月支払い)がそこそこ大きな額だった。2023年はまともに動いているプロジェクトがそもそもが少ないのだが、しばらくの間は問題なかった。うまい具合に9月にそこそこ稼げそうなプロジェクトをつかめたのだが、2024年の頭に終了になった。もしもまたPayoneerに手数料を支払う羽目になったら、少なくとも一度Payoneerのアカウントを閉めて、Appenも中止しようかと考えている。
幸い、アフィリエイト収入が2023年中に2019年程度には戻っている。
そう思っていたのだが、2024年にAppenはCrowdGenに変わっている。2024年に動いているプロジェクトが一気に減っていたのは、それでだったのかもしれない。
2024年10月現在、めちゃくちゃ…CrowdGenの移行期間だけだと思いたい。
CrowdGenになって、結構めちゃくちゃだと思う。変わったのでどう変わったのかとそこにあったプロジェクトにアプライしたのだが…うーん。
特にサポートが手薄くなったと思う。以前のAppenはTicketを切ると、即座に「受け付けました」というメールが返っていたのだが、それすらなくなった。Oneformaで働いて、Oneformaはサポートが手薄いなあ、Appenの方がいいなあと思っていたのだが。
それがなくなったら意味ないじゃん。
いずれにせよ、稼働できるようになるまでに時間がかかる。今すぐお金が必要な人に向いたものではない
Appenに参加したのは2020年1月である。しかし、稼働できるようになったのは、2020年3月から。3月分は4月に支払われた。少なくとも今までの間は、きちんと支払われているので、私は信用している。
このままプロジェクトに参加し続けることができれば、収入が閉ざされて路頭に迷う羽目にはならないだろう。
アフィリエイト、ブログにおいても学ぶところはたくさんあった。2021年末では動いているのは長期プロジェクト一つに入っているだけだ。単価の悪いプロジェクトはお断りしつつ、おいしいものだけを続けている。半年ごとにAppenとの契約は更新されるので、一度採用されたら安泰というわけでもないので、その点注意である。
そもそも論を書くのだが、以下、このAppenのシリーズにはわかりやすい図解やイラストなどはほとんどない。不親切だと思うが、仕方がない。
Appenはガイドラインを読み込む必要があるのだが、英文でだーっと書いてあるものを読み込まないとならないのだもの。日本語でだーっと書いてあるものが読めないような人に向く仕事ではないから。
主な手順としては、
- 登録申請(準備が必要)
- プロジェクトの参加申請(「Appenでは、レギュラープロジェクトとノンレギュラーのプロジェクトがあるので組み合わせると良い話」を読んで欲しい)
- プロジェクト固有のテストを受ける
- プロジェクトに採用される(ここまでは、「Appenのqualificationについての話」を読んで欲しい)
- 稼働(「Appenに参加して、出てきた疑問点を解決する方法についての話」以上のことは書けない)
- 支払い(Paypneerにて行われる「Appenの支払いはPayoneerを経由する話」を参照して欲しい。2020年の3月の報酬を公開している。)
入金は、月末締めで翌月半ばである。緊急にお金が必要な人には向かない。当面の生活費を確保して並行しよう。
そもそも、Appen(CrowdGen)とは何か
Appenというのは、グローバルなインターネットサービス上の、こういうことをやっている、オーストラリアの企業である。一時期書かれていたのはこんな感じ。
- Search Media Evaluation (Work with the world’s top search engine companies)
- Social Media Evaluation (Help improve social media around the globe)
- Translation
- Transcription
- Survey and Data Collection (Short projects that last from 15 minutes to three hours)
- Linguistic Specialties (Text to Speech, Computational, Phonetics, Pronunciation, Annotation, etc.)
- Lexicon Annotation
- Speech Evaluation
上のリストをGoogle翻訳なしで読解できないような人は、このページを閉じよう。
このリストの読解にサポートして欲しい人は、申し訳ないがそもそも登録ができない。プロジェクト採用にあたって行われるテストも合格できない。単純に時間の無駄だ。別のことを考えよう。
ガイドラインとして渡されるものは、英文びっちり30ページくらいなら楽な方だ。ガイドラインを訳してくれればできるとお思いだろうか。そもそもそのガイドラインは毎週、毎月のように少し変更される。自分でガイドラインを読めないような人にはタスクをこなすことはできない。
逆に、このリストを見ただけでニンマリ顔になった人がおられると思う。私もその一人である。本当にもっと早くにAppenを知っていればよかったと思うほど。
詳しいことは「書くな」と言われているから、書
理解できた人の中には、「え?」と思われた方もおられるかもしれない。ただ、実際にテストを受けて稼働している人間からすると、システム上、マニュアルにそって行うので、Appenの参加者が恣意的に何かすることはできない。一人の人が評価するわけではなさそうだし、特定の「何か」にへんてこりんな評価をすれば、評価者が途中でクビになるだけだ。渦巻く疑念には、「そういうものではない」としか答えられない。
チェックシステムの一つが、Auditor。AppenでAuditorになった話 これ以上の話は書けないと思う。
Appenの内容についていろいろとお書きになっておられる方がおられないわけでもないが、そういう方は多少心配になる。
また、私が「書ける」と思ったことは全部記事に書くから、質問されてもサポートはできないので念のため。
登録前の注意点を先に。
実に美味しいのだが、登録する前にそもそもいくつか注意点がある。
英語で読み書きができない人にはそもそも不可能
まず日本語はないと思ってくれていい。
行っていることはSNSの広告評価や、検索結果の評価で、全て英語で行われる。その上でさらに「その土地に何年続けて住んでいるか」と「その土地の言葉がナチュラル以上であること」が条件になる。
つまり、日本に住んでいる日本語話者が、日本人向けの広告の評価をするにもかかわらず、「英語」で評価をしなければならない。
大抵は四択なのだが、さらに一言書くことを求められるプロジェクトもあり、これは英語。
「英語が喋れる」ではない。英語の「読み書き」が求められる。
もちろん、中にはわけのわからない単語も出てくる。それは辞書を引くなりググるなりする必要はある。ただ、全部が全部それでは、無理。
検索に引っかかったブログを見ていると、「翻訳して」と書いていたので、じっくり読むためにいちいち日本語に翻訳するのかと思ったら大違いで、Chromeの自動翻訳機能をお使いのようである。「英文を書く」こともあるので、そのレベルの人に月に2000ドル程度稼げるとは思えないのだが。Google Translateよりも精度の良いDeepLにぶちこんではいけない。
「Confidential」という単語の意味がわからない人に向くような仕事ではない。
実は日本在住の人に対する「19米ドル」というのは、アメリカ・ヨーロッパの人たちと比べてもかなり高い時給である。多分Appenの中でもトップクラスの高さである。理由はおそらく、マーケット規模の大きさの割に、日本語ネイティブ(もしくは流暢)かつ英語も流暢レベル以上という人が少ないから。
マーケットごとに値段が変わり、不公平感が生まれるからだろう。本来額は書いてはいけないのに、書いちゃう人がいるのでわかる。
「日本・日本語ネイティブ」に属する私には19米ドルを提示するプロジェクトが、「アメリカ・英語ネイティブ」のスペックだと、10.5米ドル、14米ドルらしいものも見た。
私に9.5米ドル/タスク(時給にすると30米ドルは下らない)を提示するものが、「台湾・中国語ネイティブ」やでは3米ドル/タスク、とか。オランダだったかな。ヨーロッパの小国(物価は高い)でも4米ドル/タスクくらいっぽかったりする。
なぜ、「日本・日本語ネイティブ」組には19米ドルなのか。それは日本語ネイティブかつ英語が流暢な人が少ないから。
ただ、参加者が増えれば自分の首を絞めることになるとも思わない。GAFAMのプロジェクトらしいもので、アメリカや、ヨーロッパには対応していても、日本・日本語が含まれないらしいプロジェクトはたくさんある。十分に集められないなら、プロジェクトを行わないということはあろうと思う。
質の高い参加者が増えれば、プロジェクトも増えてくる。だって、日本は世界の中では今でも経済大国だもの。そして、日本のIT企業のプロジェクトももっとあっていいと思う。私はそれを期待して紹介している。
「英語で交渉」できますか
話は戻る。
Appenはオーストラリアの会社だが、欧米系の会社を見ても、サポートもそれなりにいい加減だと予期しておくべきだ。実際に働く人にたった時給19米ドルしかし払わないのだから、サポートもそれくらいの額しか支払われてないと考えていい。
あたったサポートが不満な場合は、「こんな不真面目なエージェントをどこに通報すればいいんですかね?」くらいはやるのが普通なものなので、「英語で交渉」する必要があることはわかってもらえるだろうか。
それができない人には向かない。しかし、英語で交渉できる人にはなんということもない。
テストではアメリカ合衆国地域限定の知識を求められることすらある
プロジェクトに参加するにあたっては、テストを受けなければならないのだが、受けた中には、アメリカ合衆国の、それも、とある州限定の知識を求められることすらあった。
インターナショナルモードなのに。
プロジェクトはそれなりにたくさんあるので、そういうものが出てきたものは蹴ってしまっていいのではないかと思う。
私はそこで面倒になって蹴ったことがあるし、頑張って受けて合格しても相性が悪いことが多い。
アメリカのローカルなシンガーを見せられてもなんだこの白ゴリラ?くらいにしか思わないし、アメドラも見なくなった人にはきつい。
これは個人的なものなので、チャレンジしてみることをお勧めしないわけではない。
「海外ノマド」「ワーホリ組」ができるものは少ない模様
時給19米ドルからなので、これをメインの収入にして、VPNを使って日本の広告が表示されるように環境を設定して生活費の安い東南アジアでノマド、というわけにはいかない模様。継続してその土地に5年以上住んでいる必要があるものは多いので、東南アジアビザラン5年で、そこの土地の言葉をネイティブレベルに読んで聴けますか?そんな人は多分ビザランしていない。
東南アジアノマド組は、アフィリエイトを続けたほうがいい。
ワーホリ組もAppen申請段階では居住条件が日本で当てはまっているかもしれないが、実際にプロジェクトに参加しようとしたときにワーホリ先にいれば居住条件が当てはまらず、参加できないものは少なくないだろう。VPNは使うな、自分のマーケットの国にいない場合には参加不可と書かれているプロジェクトはたくさんある。
いずれにせよ、「その土地に根を下ろし、その土地の風習・チェーンの店舗などをよく知っている人でないと、さまざまな広告・ウェブサイトの評価はできない」ということである。
海外旅行をするときには、お休みしますと宣言してほしいと書かれているプロジェクトもある。共用のパソコンや、カフェでは行わないでください、と書かれているプロジェクトもある。
そもそも、プロジェクトに参加する前のテストの段階で「このIPを記録します」と出てくる。それ以外のIPで接続することそのものは禁じられていない。私も、モバイル接続して稼働したこともある。IPが違うが問題なく稼働できた。
VPNのIPアドレスは記録されているようで、そこから接続するとクビ対象だったり。Workボタンが動かないこともあるらしい。(伝聞体なのは、そんなリスクを犯せないからやってない)
VPNの話をすれば、WordPressのプラグインですら、接続しているIPアドレスと元のアドレスのどちらともを表示できるものもあるので、Appenがそこをチェックしてないわけはないと思う。仮にVPNを使うならば、自分で構築するしかないと思うのだが。
登録審査について
私が登録したのは2020年。Appenの頃で当時は事前にCVを書いて登録していた。その後、2023年くらいには登録後にCVをアップするというスタイルになっていたのだが、2024年現在ひょっとするとCVはいらないかもしれない。CrowdGenになってから再度個人情報のアップロードが必要だったが、その中にCVはいらなかった。
私はすでに登録済みの人なので、最新の登録方法については情報がない。そこのところを加味して欲しい。以下は2020年のことだが、今でも登録審査があるならば、このようなスタイルだろうと思われるので、参考までにどうぞ。
私の場合はすぐに審査完了までいった。Appenで稼働するためには、ステップがある。
登録審査完了→各プロジェクトのテスト合格→Appenの本登録完了→稼働→半年ごとの契約更新
私の場合、登録審査には時間がかからなかった。時間がかかったのは、プロジェクトに採用されるまでで、ここに一ヶ月かかった。そのプロジェクトが稼働するまでにさらに一ヶ月かかった。そして、一つ採用されるとどんどん採用されるようになった。
可能性はいくつか考えられる。
- 私の英語の読み書き能力を強調するCVを作ったからかもしれない
- 単純にそういう審査をトントン進めることができるタイミングだったかもしれない
- 審査をするっと進めてくれる人が見てくれたのかもしれない
なので、なんとも言い難い。
日本に住む日本人は英語を使わずに生活できるのは先方も承知のことだろうと思う。なので、私は英語で読み書きできることを強調したCVを作ってみた。
「始まる」と言われたプロジェクトが、予定通りに始まらない、など。外資のルーズさとスピードの速さに耐えられない人にはお勧めできない。
これは「オーストラリアの会社」ということから事前に予想しておいて欲しいことでもある。
この日に始める、と言われたプロジェクトが予定通りに始まらないことはよくある。特にアメリカの文化がそうなのだが、「突っつかない」人は後回しにされることがある。過度に突っつくと面倒な人としてクビにされそうだけど、そういう空気の読み方も必要。
プロジェクトに採用されるとChatに入れる。ここで空気を読もう。
実際に、私も登録してから、いくつか興味のあるものをアプライして行った。テストに合格しても、きちんと稼働できるようになるまで二ヶ月間かかっている。
しかし、プロジェクトが始まれば、どんどん尻を叩かれる。そういうところに耐えられない人にはお勧めできない。
なので、「今すぐお金が必要!!!」という人には向かない。
これら注意点を乗り越えられるならば、大変美味しい思いができた
上に書いた注意点を乗り越えられる人もたくさんおられよう。私もそうだ。
日本語ー日本のマーケットでは、時給19ドルが相場だが、時給が50ドルを越すプロジェクトもある。これは本当に単発だったが。
ショートプロジェクトの中には時給いくらと定まっているものではなくて、タスクごとにいくらというものがあって、私の場合はのんびりと時給30ドルくらいにいくものもある。時給30ドルで3時間半働けば、日給100ドルだ。毎日必ず一定量をこなすことができるわけでもないので、30日間毎日3時間半で100ドルというわけには行かないとは言おう。
私の場合は、レートの良いタスクのみ取る、1日に4時間も行わないことにしている。気分次第で一切やらない月もある。
もしも乗り越えられるならば、大変おいしい思いができることもある。
Appenに関してはこの順番で読んでもらえると嬉しい。(また何かあったら記事を追加する)
- 最近Appenを始めたが、結構、おいしい話
- Appenのプロジェクトに採用されるまでに時間がかかった話
- Appenに参加して、出てきた疑問点を解決する方法についての話
- Appenでは、レギュラープロジェクトとノンレギュラーのプロジェクトがあるので組み合わせると良い話
- Appenの支払いはPayoneerを経由する話
- AppenでAuditorになったり、クビになったりした話
- Appenのqualificationについての話
- Appenを行う場合には、機械と場所と回線に気をつけた方が良い話
- Appenを続けて知ったことについての話
- Appen用にスマートスピーカーを買った話